拡大技法(かくだいぎほう、Auxesis)とは、誇張法の1形式で、ある事の重大性を増幅する目的で、不釣り合いな言葉を使って言及すること。抑言法や緩叙法とは対照的なもの。

  • 弁護士が「ひっかき傷(scratch)」のことを「外傷(wound)」あるいは「裂傷(laceration)」と言うこと。
  • 「本(A book)」を「volume(巻)」あるいは「tome(大冊)」と言うこと。
  • 重大さまたは壮大さの感覚を出す意図で、「映画(A film)」のことを「drama(ドラマ)」あるいは「epic(叙事詩)」と言うこと。

参考文献

  • Corbett, Edward P.J. Classical Rhetoric for the Modern Student. Oxford University Press, New York, 1971.
  • ディオニュシオス/デメトリオス 修辞学論集(日本語訳:木曽明子・戸高和弘・渡辺浩司。京都大学学術出版会・西洋古典叢書)

関連項目

  • 誇張法
  • 抑言法
  • 緩叙法

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